そろそろセミリタイア、自由を手に入れるためにお金に働いてもらおう!
アーリーリタイアしたら、お金に働いてもらうことは欠かせない
もうすぐアーリーリタイアします。
これまでの転職経験は2回。大学を卒業した後は公的な仕事に就いていました。さらに、民間の上場企業での仕事も経験しました。
でも、そろそろ仕事上のストレスで心身ともに疲れ、「早く自由になりたい」という気持ちが強くなってきました。
ただし、職場には早期退職制度というものがありませんので、この制度を利用して定年前に割増退職金を受け取ってから退職、というわけにはいきません。
私の場合、まだ50代で年金の受給年齢に達するまでしばらく時間がありますので、セミリタイアという選択にしました。少しばかりの収入があれば、安心して夫婦で旅行やスキーを楽しむことができますからね。
「お金で幸福は買えないが、不幸を避けることができる」と作家の村上龍氏が言っているとおり、お金は人生の全てではありませんが、それが不足すれば困るものです。
少なくともお金があれば、経済的に不自由なく暮らすことができます。
経済的自由を手に入れる手段としては、やはりお金に働いてもらうことが基本でしょう!
というのも、自分が働く場合、時間が消費されます。時間が消費されれば、その分だけ経済的自由が失われてしまうからです。
だから、自分が働くよりもお金に働いてもらうことがより大切になっていくと思っています。
お金に働いてもらうための資産とは
お金に働いてもらうためには、資産が必要。
資産には、金融資産(預貯金、株式・債券などの有価証券、投資信託)、有形固定資産(不動産)、無形固定資産(著作権、特許権)がありますが、お金に働いてもらうという観点からは以下のように整理できますよね。
- お金を働かせる方法として、最も一般的なのは、有価証券、投資信託、不動産への投資。これらへの投資により配当金、分配金、賃料収入などの定期収入が入ってきます。また、資産をタイミングよく売買することにより、売買差益を得ることもできます。
- 超低金利の下では銀行預貯金や国債が生む利子収入は殆んど期待できませんが、ここでは安全資産としての役割が期待できます。
著作権料や特許料などの収入については、あまり一般的な資産収入ではないので、ここでは特に触れません。
なお、FX(外国為替証拠金取引)については、他の国の通貨を売ったり買ったりして利益を出すわけですが、基本的に高いレバレッジをかけているので、資産収入というニュアンスとは若干違うかなと考えています。
また、ビジネスオーナーとして事業(中小企業、商店、起業家)に出資するという選択肢も、お金に働いてもらうための資産(出資金)ではあります。ただし、株式投資のような上場企業への出資に比べ、①出資先のリスクが相対的に高いこと、②事業の立ち上げコストが嵩むこと、③専門的な経営知識を要すること、などを勘案すると、ハードルが高いです。
それに資産家というよりも「事業家」のイメージになってしまいますしね。
世の中では資産をどれぐらい持っているの?
世の中全体でみた場合、資産をどれぐらい保有している世帯が多いのでしょうか。
野村総研という会社が2018年12月に公表した調査結果があります。
預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯が保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた純金融資産保有額によって、全体を5つの階層に分けたものです。
資料出典「野村綜合研究所:2017年度の日本における純金融資産保有額別の世帯数・資産規模」
この5つの階層の構成比を世帯数で計算してみると、次のような割合になりますね。
- 超富裕層(資産5億円以上)は 0.2% →500世帯に1世帯
- 富裕層(同1億円以上5億円未満)は2.2% →100世帯のうち約2世帯
- 準富裕層(同5千万円以上1億円未満)は6.0% →100世帯のうち6世帯
- アッパーマス層(同 3千万円以上5千万円未満)は13.4% →10世帯のうち約1世帯
- マス層(同3千万円未満)は 78.2% →10世帯のうち約8世帯
富裕層と言われる純金融資産が1億円以上の世帯が100世帯中約2世帯というのは、意外に多いという印象ですね。
なお、この資産は純金融資産というネット概念なので、住宅ローンなどの負債は差し引いてみる必要がありますし、不動産も資産には含まれていません。
そういう目で、自分が現時点でどの層に該当するのか、そして将来的にどの層を目指していくのかを確認してみることは、今後の資産形成を考えていくうえで参考になりますね。
年代別にみた平均的な目標額は
ただし、頑張って富裕層を目指そうと思っても、いきなり目標額は1億円、というのはあまり現実的ではないかも。
資産形成を行っていく長い期間で、モチベーションを維持し続けるためには、その前のステップを考えておいた方がうまくいくんじゃないかな、と思ってます。
世の中に、もうひとつ興味深い統計があります。
金融広報中央委員会というところが、金融についていろいろなデータを公表しています。
その中に、1世帯あたりの金融資産目標額について調査したものがあります。
年齢別に金融資産目標額がどれぐらいか。そしてその目標額は、実際に保有している金融資産の何倍か、ということについて調査したものです。
資料出典「金融広報中央委員会サイト知るぽると:データ資料室」
まず、全体の平均では、目標額は2,179万円。
これは実際に保有している金融資産のちょうど2倍です。
- 20代では、目標額は各年齢の平均値に近い2,141万円です。実際に保有している金融資産はまだ少ないでしょうから、倍率は11.6倍と高くなっていますね。
- 30代、40代と目標額が下がるのは、おそらく教育費や住宅ローンなどで出費が嵩むタイミングだからでしょう。
- そして子育てもひと段落して、老後資金への意識が高まる50代には、目標額も2,653万円とピークを迎えます。この時の目標額は実際の保有額の2.4倍ですので、実際には約1,105万円の資産を保有している計算です。
- その次の60代になると目標額は2,447万円と少し下がります。実際の保有額の1.6倍なので、保有額は約1,529万円と増えていることがわかります。
以上の結果をみると、全体的には私たちの普段の生活感覚に近いような気がします。
このデータを使って、自分の年齢と照らし合わせながら、世の中の平均的な目標額と自分の目標額を比較してみるのはあり、でしょうね。
まとめ
- アーリーリタイアで経済的自由を手に入れるためには、お金に働いてもらうことが基本。
- お金に働いてもらう資産としては、株式、投資信託、不動産が一般的。
- 資産の保有状況をみると、マス層(純金融資産3千万円未満)が8割、アッパーマス層(同3,000万円以上5,000万円未満)が1割強、準富裕層以上(同5,000万円以上)が1割弱。
- 1世帯あたりの金融資産目標額は、各年代の平均で2,179万円。これは実際に保有している資産のちょうど2倍の水準。
読んでくださって、ありがとうございました。
ともに経済的自由を手に入れられますように!