お金を働かせるスタイルを自分なりに確立する
自分のスタイルに行き着くまで
皆さんはお金を働かせるための自分のスタイルというものはありますか。
私が投資を本格的に始めたのは2014年からです。それまでにも個別株を買ったことはあるのですが、単元株で2〜3銘柄程度。ネット証券のログインIDさえ忘れてしまうほどでした。
その頃までは、金融資産そのものが少なかったので、住宅ローンを返済しながら、預金を少しでも増やすことに専念していたのです。
預金がある程度増え、無リスク資産ばかりのポートフォリオでは偏りすぎだなあと反省。もう少しリスクをとってもいいかな、と思いはじめたのが2013年も終わろうとしている頃でした。
アベノミクスで株価が急騰して約1年が過ぎていました。
それからは、逆張りのスイングトレードで日本株を少しずつ売買していたのですが、思ったようなパフォーマンスを上げられません。
結局、高配当株の中長期投資とインデックス投信の積み立てという今の投資スタイルに行き着くまでに、5年ほど費やしました。
現在の具体的な投資スタイル
高配当株(日本株)の中長期投資
個別株を15〜20銘柄、配当株として保有。銘柄選定の基準は配当利回り4%以上。
値上がり益がある程度見込める場合には入れ替え売買を行うこともありますが、その場合の基準は値上がり益が配当の何年分に相当するかで判断しております。
あまり大きくなければ、そのまま保有して配当をもらった方がお得、ということになりますからね。
株主優待はそれほど意識していませんが、もらえると嬉しいです。
最近の問題意識は2点。
一つは米国株への投資です。今のところ投資対象は日本株のみですが、米国株についても連続増配を続けている銘柄などは、挑戦してもいいかなと勉強しております。
ただし、中長期保有の場合、為替リスクが小さくないので、投資するタイミングを考える必要があるかもしれませんね。
もう一つは、銘柄のさらなる分散。長期保有のためには業績悪化リスクや減配リスクに備えておく必要があるので、出来るだけ銘柄数を増やしたいと思っております。
あまり増やしすぎても管理が大変になるので、その辺りの兼ね合いを考えながらではありますが。
インデックス投信の積み立て
私が現在積立ている投資信託は、以下の3ファンドです。
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 楽天・全米株式インデックスファンド(楽天・バンガード・ファンド<全米株式>)
- 楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天・バンガード・ファンド<全世界株式>)
投信を選定するにあたっての基準は、人によって全く違うものです。
私の場合、以下の3つの考え方に基づいて選定しました。
- 国内、先進国(米国を含む)、新興国の3つのグループのうち、リスク・リターンが相対的に大きい新興国は対象としないこと。
- 長期投資のため、出来るだけ低コストのファンドから選ぶこと。
- 顧客目線の投資信託を運用していることで世界的に知られているバンガードの投資信託を組み入れること。
このような物差しは、十人いれば10通りの選択がありえます。
リスク・リターンの大きい新興国ファンドを組み合わせる方も当然いらっしゃるでしょう。
国内株式については、個別株で保有している場合は敢えて選択する必要もないでしょう(私の場合がまさにそうでした)。
まさに人それぞれです。
最近はファンド間のコスト競争も激しく、十分すぎるほど低コストなファンドが増えてきておりますので、あとは個々人それぞれの投資方針に応じて自由に選ばれればよいのではないでしょうか。
やってみてよかった投信積み立て
ドルコスト平均法がもたらす不思議な感覚
積立投資、始めてみたら意外といいものです。
よく「ほったらかし投資」という言葉を耳にしますよね。
確かに手間が全くかからないのは事実ですが、何よりもよいと思うのは、相場が下落しても気が滅入らないこと!
むしろ「値下がりしたおかげで(投信が)たくさん買える」と喜んでいるくらいですから。
この感覚を初めて知ったのは、勤め先で持株会に入ってからです。
毎月、給料から一定額を天引きして自社株をコツコツ購入するわけですが、自社の株価が下がると、買える株数が増えて「ちょっと嬉しい」という不思議な感覚を体験をしました。
「これがドルコスト平均法の威力か…」と改めて感心したものです。
個別株との合わせ技にするメリット
個別株に投資する立場から考えても、このような感覚は精神衛生的にとてもよいですね。
投資家ウォーレン・バフェットの先生であるベンジャミン・グレアムが「賢明なる投資家」の中で書いているように、ミスター・マーケットに振り回されない投資こそ理想です。
市場に一喜一憂しないことが投資に最も求められるのであれば、個別株投資とインデックス投信積立ての合わせ技は、精神的なバランスがとれるという意味で、意外と楽なスタイルかもしれません。
まとめ
お金を働かせるスタイルに正解はありません。
その人の性格、保有資産規模、資産目標額などによって千差万別だろうと思いますし、むしろ違っているのが当たり前です。
私が今のような高配当株の中長期投資、インデックス投信の積み立てというスタイルに落ち着いたのは、おそらく性格的にそれが自分に合っていたからだろうと思います。
例えばデイトレのようなマネーゲームは、反射神経がついていきませんし、市場が閉じるまでネット端末にずっと張りつく生活など、とても想像できませんでした。
もう少し長めのスイングトレードは、数日から数週間というタイムスパンなので、兼業投資家としては現実的な選択です。
しかし、実際には市場のランダムウォークに付き合っていると一喜一憂してしまい、精神衛生上よくありません。まさにミスターマーケットの世界です。売り時を間違えることも多く、投資パフォーマンスは思ったほど上がりませんでした。
もし資産規模がまだ小さい場合は、資金効率を最大限あげるために、キャピタルゲイン(売買差益)狙いの短期売買も選択肢として考慮しておく必要があるでしょう。一方、資産規模が一定の水準に達しているのであれば、無理してキャピタルゲイン狙いの投資をしなくても、インカムゲイン(配当)中心でお金は十分に働いてくれます。
自分の性格に合ったスタイルを見つけられただけで、自分はラッキーだと思っております。
皆さんも、自分に合ったお金を働かせるスタイルをぜひ見つけてくださいね。
お金を働かせるためには、自分なりのスタイルを確立することがとても大切ですよ!
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
ともに経済的自由を手に入れられますように!