FPのアドバイス記事で自分の生活感をチェックしてみる
FPのアドバイス記事をよく見かけますね
最近、ネットニュースをみていると、読者からの相談に対して、ファイナンシャルプランナー(FP)の方がアドバイスする、という記事をよく見かけますよね。
リタイアに関する記事も時々あるので、私も何気なく読むことがあります。
ファイナンシャルプランナーへの相談内容をみて、「もし自分がFPの立場だったら、こう答えるだろうなあ」と想像してみるのです。
その後で、実際のFPによるアドバイス内容を見て、自分の考えたことと「答え合わせ」をしてみる…。
そんな読み方で楽しんでおります。
記事でときどき引っかかる部分とは
だいたいファイナンシャルプランナーの答えの方は、常識的で素直に読めますよね。
一方、ファイナンシャルプランナーへの相談の方を読んでいると、「これ、自分の生活感と少し違う」と感じる時があるのです。
自分の実感とのズレを感じるというか、なんだか支出のバランスが違うというか…。
そういう引っかかりを感じることって、ありませんか。
「56歳専業主婦。貯金7,700万円」の記事を読んだ時の違和感
先日、あるサイトに「56歳専業主婦。貯金7,700万円」の記事が掲載されて、話題になっておりました。
いろいろなブログで取り上げられているようなので、ご存知の方も多いかと思います。
記事の内容は、62歳の地方公務員の夫をもつ専業主婦の方が、年金生活で貯金(7,700万円)が底をつくのが不安で仕方ない、というもの。
先日、FIREの記事でも書いたように、一般的には年間支出額の25倍あればリタイアできるとFIREたちは考えます。
その考え方に立てば、7,700万円もの貯金があれば、年間300万円の生活水準が維持できる計算になるわけですし、実際にFPの方も「心配ご無用」という主旨のアドバイスをされています。
これだけ貯えたうえに、地方公務員の夫は60歳でリタイア後も再雇用というかたちで公務員を続けておられるのですから、どう考えても盤石でしょう。
そういう中で、私がこの記事で生活感のズレを感じた箇所は、次のとおりです。
食費が月2万円
2万円という食費の水準は、家が農家でもない限り、あまり現実的ではないような気がします。
インターネット・携帯代に月1万1千円。
車両費(2台)に月2万4千円。
それだけの支出をしていながら、一方で食費の2万円を悲嘆しておられるのですが、どうもバランスがとれていないように思えました。
地方公務員なのに年金が月15万円?
一般的に、公務員の年金水準は、民間よりも高いと言われています。
民間目線では、月15万円という水準は公務員の年金にしては明らかに低いような印象を受けるのですが…。
それに、この専業主婦の方にも、老齢基礎年金が当然あると思うのですが、その点についても記事では特に掘り下げていません。
何れにしても、私の認識違いなのか、モヤモヤした状況設定です。
普通車が電気自動車!
マイカーは2台、普通車と軽自動車という前提になっています。
不思議なのは、維持費を減らすために普通車は電気自動車とした、というくだり。
電気自動車って、結構いいお値段しますよね。
食費が2万円と嘆いておられる生活なのに、電気自動車かあ…。
むすび
結論的には、ある程度の貯えと年金受給開始年齢までの仕事さえあれば、あまり心配しなくてもよいというシンプルな話のはず。
それが、ずいぶんと話が複雑に設定されているので、かえってリアリティーをあまり感じることができなかったのも事実です。
いずれにせよ、この類の記事を、自分自身の生活感と比較しながら読んでみると、とても参考になると思いますが、いかがでしょう。
読んでくださって、ありがとうございました。
ともに経済的自由を手に入れられますように。