60代、ささやかな投資生活を楽しむ

リタイア生活では株の「売り時」もシンプルに考える

配当株投資で株を売る時

セミリタイア生活でインカム投資をやっていますが、バイ・アンド・ホールというほどガチガチではないんですよ。

たまに売ることもあります。

 

思った以上のスピードで値上がりした時とかは、利益確定売りを否定するつもりはないですからね。

 

ちなみに順張りではないので、損切りは原則しません。

ただし、減配銘柄と利益が出ている銘柄とを組み合わせて、「合わせ切り」することは、ごく稀に。

この場合は、どちらかと言えば銘柄の入れ替えといったイメージでしょうか。

 

いずれにしても、年間トータルの配当額を減らしたくないので、売るといっても、全体の保有額からみると一部です。

 

株の「売り時」はやっぱり難しい

株は「買い時」よりも「売り時」が難しいのは確か。

売りが早過ぎて、「もっと儲かったのに…」。

あるいは遅過ぎて、「あの時に売っておけば…」。

結局は、この繰り返しですよね。

 

私は、「売ること」は「あきらめること」、と割り切るようにしています。

  • 利益確定売り=これ以上の儲けをあきらめること
  • 損失確定売り=株価上昇をあきらめること

そう考えれば、心理的には楽ですから。

 

リタイア生活では、余計なストレスだけはためたくないですからね。

 

シンプルな考え方で「握力」を強化

株式投資でよく言われるのは、「損小利大」を目指すことの難しさ

往々にして利益確定を急いでしまうことから、儲けが思ったほど増えずに悩む結果となりますよね。

 

私が配当株投資に舵を切ってよかったなあ、と思うのは、「握力」が強くなったこと。

少しぐらい利益が出ても、売り急ぐ気には全くならないんですよ。

持ち株をホールドする「握力」が自然と強くなりました。

 

その上で、さらに以下の2つを自分なりに心がけています。

 

利益は何年分の配当に相当するか

配当株を売るということは、その株の配当受取りをあきらめることでもあります。

 

例えば、年間配当額1万円の株が値上がりして、もし売却の利益が10万円であれば、10年分の配当に相当するわけです。

もし「10年分の配当と同じ利益なら売却してもいいかなあ」といった見方ができるようになれば、自然と「売り時」に悩まなくてすむわけです。

 

上の10年というのはあくまでも一例。

要は、「○年分の配当受け取りと今の利益確定売りのどっちが得か」と考えるようにしただけで、「握力」が確実にアップし、投資が安定してきたような気がします。

 

売ろうと決めてもさらに3日は様子をみる

株に本腰を入れはじめてからしばらく経った頃。

どうも売り急いでしまう自分に気付きました。

売却した株の値動きを見ていると、売却した後も上昇を続けて、儲け損なうことがとても多かったのです。

悔しかったので、自分が売却した後、何日ぐらいで目先のピークをつけているか、を調べたことがあります。

すると、自分が売った後、だいたい3日ぐらいは値上がりが続く傾向が多い、と気付いたのです。

 

それ以来、売りを考えても3日だけじっと我慢しよう、と思うようになりました。

 

後になって、本間宗久という江戸時代に米相場を極めた方が、次のような言葉を書き残しているのを知った時は、偶然とはいえ本当にびっくりしました。

  売買共、今日より外商い場なしと進み立つ時、三日待つべし、是伝なり。

現代語訳すれば、「今日どうしても売りたい、買いたい、と気持ちが焦っているときは、3日待ちなさい」と伝えておられるわけですよ。

「いにしえから3日という時間が重要なんだなあ」と意を強くした次第です。

まとめ

リタイア生活をどのように過ごしたいですか。

そして、投資というものを、リタイア生活の中でどのようにイメージしていますか。

そういういろいろな組み合わせの中で、自分に向いたスタイルを選択するのも楽しみの一つですね。

 

私自身は、投資は出来るだけシンプルに考えるようにしております。

ストレスもためたくありません。

配当株投資というスタイルは、そうした点でしっくりきています。

今回は、その「売り時」についてはどう考えているのか、をまとめてみました。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

ともに経済的自由を手に入れられますように。

 

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