「寄り添うツイッター」とは
これは、キングジム公式ツイッター担当者が書かれた本です。
キングジムといえば、「キングファイル」や「テプラ」などオフィスではお馴染みの文具メーカー。
私の現役時代を振り返っても、これまでの仕事場には、必ず「キングファイル」や「テプラ」があり、使われていました。
なので、キングジムと見ただけで、「ん、何だろう?」と気になって、書店で手にとってしまったのですが…
買って帰ると、思わず一気読みしてしまいました。
ツイッター(現X)で企業がこれほど身近に感じられるとは
私は、ツイッターについては、全くズブの素人です。
以前、アカウントを登録して少し覗いたことはあったのですが。
使い方がよくわからず、これまでほとんど使ったことがありません。
でも、この本を読んで、「ツイッターとはこういう良さがあるんだ」と初めてわかったような気がします。
それぐらい生き生きと描写されておられます、その時々の呟きが。
これからはツイッターも使ってみようかな、という気になっちゃいました。
担当者の「ぼっち」感にあるある
トップダウンでツイッターを始めるように指示を受けて、手探りでスタートした時の雰囲気が、文章からよく伝わってきます。
社内でたったひとり、全く未知の仕事を担当することの不安、自由と孤独。
p.227
だからこそ、スタート5年後に社長賞を授与されたとき、涙を流されたのでしょうね。
読んでいるこちらまで、思わず「よかったね」と呟きたくなりましたから。
このように「ぼっち」で仕事をスタートすることって、どんな職場でもたまにありますよね。
だからこそ、そうした「ぼっち」感に共感し、ついエールを送りたくなります。
ガジェットにも興味津々
キングジムと聞くと、ファイル、テプラ、ポメラ。
ポメラは、うちの子も使ってたし。
でも、製品はそれだけではなかったんですね。
全然、知らなかった。
この本では、いろいろな新商品やコラボ商品について、面白いツイートがいろいろと紹介されていますが…これを見ているだけでも楽しい(裏舞台も含めて)。
文具はけっこう興味ある方なので、そんなガジェットをいろいろと調べてみようかな、という気になります。
キングジムとツイッターに興味をもたせてくれた
この本の広告に、「企業広報担当者は必見!」なんてコピーを見かけましたが、正直もったいない。
だって、企業広報なんて狭いワクにとらわれてほしくないから。
もっと幅広い読者を想定してもいい本だと思いました。
少なくとも、私自身は、キングジムという会社とツイッターというSNSに(遅ればせながら)興味をもたせてもらいました。
セミリタイア世代の私には叶わぬことですが、「もしも私が学生だったら、この会社で働いてみたかったな」と思ったぐらいです。
キングジムの株主になることを検討してみるのも、案外、楽しい作業かもしれません。