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【読書】ツイッター知らずが一気読みした「寄り添うツイッター」

Photo by Koby Kelsey on Unsplash

「寄り添うツイッター」とは

これは、キングジム公式ツイッター担当者が書かれた本です。

キングジムといえば、「キングファイル」や「テプラ」などオフィスではお馴染みの文具メーカー。

私の現役時代を振り返っても、これまでの仕事場には、必ず「キングファイル」や「テプラ」があり、使われていました。

なので、キングジムと見ただけで、「ん、何だろう?」と気になって、書店で手にとってしまったのですが…

買って帰ると、思わず一気読みしてしまいました。

ツイッター(現X)で企業がこれほど身近に感じられるとは

私は、ツイッターについては、全くズブの素人です。

一応、アカウントはつくっているのですが。

使い方がよくわからず、これまでほとんど使ったことがありません。

でも、この本を読んで、「ツイッターとはこういう良さがあるんだ」と初めてわかったような気がします。

それぐらい生き生きと描写されているんですよ、その時々の呟きが。

ほとんど使ったことのない自分のアカウントを開いて@kingjimを検索、実際に「きん きん きんようび」を見つけたときは、思わずほっこり(ネタバレになるので、ここで深入りはしませんけど)。

これからはツイッターも使ってみようかな、という気になっちゃいました。

担当者の「ぼっち」感にあるある

トップダウンでツイッターを始めるように指示を受けて、手探りでスタートした時の雰囲気が、文章からよく伝わってきます。

社内でたったひとり、全く未知の仕事を担当することの不安、自由と孤独。(p.227)

だからこそ、スタート5年後に社長賞を授与されたとき、涙を流されたのでしょうね。

読んでいるこちらまで、思わず「よかったね」と呟きたくなりましたから。

このように「ぼっち」で仕事をスタートすることって、どんな職場でもたまにありますよね。

だからこそ、そうした「ぼっち」感に共感し、ついエールを送りたくなるのですよ。

ガジェットにも興味津々

キングジムと聞くと、ファイル、テプラ、ポメラ。

ポメラは、うちの子も使ってたし。

でも、製品はそれだけではなかったんですね。

全然、知らなかった。

この本では、いろいろな新商品やコラボ商品について、面白いツイートがいろいろと紹介されていますが…これを見ているだけでも楽しい(裏舞台も含めて)。

文具はけっこう興味ある方なので、そんなガジェットをいろいろと調べてみようかな、という気になります。

キングジムとツイッターに興味をもたせてくれた

この本の広告に、「企業広報担当者は必見!」なんてコピーは使ってほしくないなあ。

だって、企業広報なんて狭いワクにとらわれてほしくないから。

もっと幅広い読者を想定してもいい本だと思います。

少なくとも、私自身は、キングジムという会社とツイッターというSNSに(遅ればせながら)興味をもたせてもらいました。

セミリタイア世代の私には叶わぬことですが、「もしも私が学生だったら、この会社で働いてみたかったな」と思ったぐらいです。

せめて、キングジムの株主になることも、一案かもしれませんね。

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