コロナの時代の「生活防衛資金」

万一に備えたお金は投資資金とは別に管理

「生活防衛資金」なんていうと、ちょっと仰々しく聞こえるかもしれません。

ひと言で言うと、「失業、病気、怪我、災害など、万一の事態に備えたお金」

投信積み立てについて書かれた本などでは、比較的ポピュラーな言葉ですよね。

どの本でも、ほぼ例外なく、「積み立て投資をはじめる前に、まず生活防衛資金を貯めてください」と話が展開されていますので。

要は、投資するお金とは別に大切にキープしておくお金です。

必要額についてはいろいろな見方があるけど

では、この生活防衛資金にどれぐらい確保しておけばいいのでしょう。

その適正水準については、正直、人によってかなり幅があります。

経済評論家の山崎元氏は、生活費の3ヶ月分でいいと主張されておられますし…

一方、その山崎氏と共著も出されている、インデックス投資家のバイブル的ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」で有名な水瀬ケンイチ氏は、著書の中で生活費の2年分が望ましいと書かれています。

そのほかに、ネットで検索してみると、例えば7.5ヶ月分という記事もあるようですね。

それぞれのご主張の根拠は、著書なり記事をご覧いただければと思います。

コロナの時代になる前は、だいたい生活費の3ヶ月分から2年分までぐらいが、生活防衛資金として必要とみられていたようです。

コロナの時代は多めにみておいた方がいいと思う

ただ、昨今のように新型コロナウィルスの感染により、経済や雇用に多大な影響が出てくると、生活防衛資金の適正ラインというのも、変わってくるんじゃないか、と思うのですよ。

実際、今回の緊急事態宣言が解除されるまで、社会活動の自粛だけでも3ヶ月近く続きましたからね。

こうした状況を考えると、生活防衛資金が3ヶ月分だけというのは、どうにも心もとないような気がします。

先行き、コロナ収束までどれぐらいかかるのかはわかりません。

雇用情勢が急速に悪化し、そのV字回復がもし望み薄だとすると、やはり水瀬ケンイチ氏の主張のように、最低でも2年分ぐらいみておいた方が安全かもしれません。

いずれにせよ、コロナの時代の生活防衛資金は、これまでよりも厚めに積んでおいた方が無難

世界中の大企業が“Cash is king”と言っている世の中にあっては、私たち個人も同じでしょうから。

セミリタイア世代がさらに意識しておいた方がいいこと

念のために付け加えると、私たちのようなセミリタイア世代の場合、生活防衛資金を考える際に、もう1つ意識した方がいい変数があります。

それは、年金受給年齢まであと何年か、ということ。

もし、完全リタイアなのであれば、その間の生活費を確保しなければいけないのは勿論ですが…

多少収入のあるセミリタイアの場合でも、雇用環境が深刻化する中では、年金受給開始前に無収入となるリスクに備えておく必要があります。

それだけに、年金をもらうまでの生活費をどれぐらい確保しているかによって、先行きへの不安感がかなり違ってくるはず。

少なくとも、現役世代のように「2年分の生活防衛資金があれば大丈夫」というほど単純な話ではないと思うのですよ。

結局、年金受給年齢が見えてくると、生活防衛資金はよりリアルな数字になっていく、ということなのでしょう。

読んでくださって、ありがとうございました。
ともに経済的自由を手に入れられますように。

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