ブログをWordPressからBloggerに変えた理由
Bloggerで投稿を再開
当ブログは、WordPressからBloggerに引っ越しました。
Bloggerのカスタマイズもひと段落したところで、久しぶりに投稿します。
Bloggerとは、Googleが提供している無料のブログサービスのこと。
海外ではかなり利用されているようですが、なぜか日本では人気が今ひとつです。
ブログの引越しを調べようとすると、「Blogger→WordPress」は検索でも数多くヒットしますが、その逆の「WordPress→Blogger」は、かなり少数派。
今回は、そのBloggerに私がなぜ引っ越したのか、理由を思いつくままに書き留めておくことにします。
きっかけはモバイル・ファースト
ブログ引越しのきっかけは、モバイル・ファーストを強く意識するようになったこと。
WordPressの人気テーマ「SWELL」をカスタマイズして、流行りのサイト型トップページを構築していた時に、ふと気付いたのです。
スマホ画面で見るサイト型トップページが、思ったほどイケてないことに。
むしろ、トップページが複雑になった分だけ、見づらかった…
「レスポンシブ・デザインだから」という安心感もあって、うかつにもモバイル・ビューのことが頭から抜け落ちていました。
シンプルで軽いブログを求めて
モバイル・ファーストを意識すると、自ずとブログには「シンプルさ」と「軽さ」を求めるようになりました。
所詮は個人ブログです。
最新記事と人気記事さえわかれば、あとはカテゴリーやハッシュタグなどを使ってサイト内を検索すれば済みます。
企業HPのように多くの情報をカテゴリーごとに並べるサイト型は不要だと割り切りました。
小さなスマホ画面の場合、ブログ内の回遊性を意識して、わざわざサイト型にするよりも、シンプルなレイアウトで読みやすさを追求した方が、ユーザーフレンドリーだと思ったから。
また、どんなに読みやすいブログであっても、表示のスピードが遅いと、ユーザーは待ちきれずに他のサイトに行ってしまいます。
モバイルの場合、回線速度が遅い時があるので、サイトの軽さには出来るだけこだわりたいと考えました。
WordPress以外の選択肢もあり
そんなことを考えていると、結局、「別にWordPressでなくてもいいんじゃないか」という思いが徐々に強くなっていきました。
近年のブログ界隈では、WordPress一択という言葉をよく目にします。
こうした流れに抗うつもりは毛頭ないけど、「そこまで絶対視することもないのでは?」という気がしたのです。
デザインの自由度を活かせる人にはいいけれど
確かに、WordPressはデザインの自由度が高く、無限の可能性があります。
でも、世の中の個人ブログを見ていると、WordPressのテーマに何を使っているのか、ほぼ見当がつくことが少なくありません。
特に最近はSWELLの人気が高く、似たようなデザインのサイト型トップページが溢れています。
結局、デザインの自由度が高いと言っても、それを十二分に活かせるのはプロ級の世界。
「私のような素人はそんな腕も能力もないし、個人ブログにそこまで求めなくてもいいかな?」というのが正直な思いでした。
セキュリティ維持は疲れる
また、WordPressを運営していて、意外と面倒なのはセキュリティ・リスクへの備え。
脆弱性に関する情報のチェックに加え、プラグインやテーマのアップデート作業も欠かせません。
自己責任でセキュリティレベルを維持するというのは、意外に緊張するもの。
個人ブログを運営する私にとって、そのためにWordPressのダッシュボードに目を光らせていなければいけない、というのはちょっと負担でした。
サービスの継続性にそこまでナーバスになる必要はあるのか
WordPress一択と言い切っているブログを見ると、判で押したように同じ理由が書かれていることに気付かれることと思います。
曰く、「無料ブログと違って、WordPressにはサービスが突然終了するリスクがない」と。
確かにそうかもしれないけど、そこまでナーバスになる必要はあるのかな、というのが私の素朴な疑問でした。
と言うのも、はてなブログやBloggerのような無料ブログサービスであろうと、レンタルサーバーを使ったWordPress運用であろうと、民間企業のサービスに頼っていることに変わりはありません。
世の中、「絶対に100%安心」なサービスなんて無いし、違いがあるにせよ所詮は程度の違いでしかないような気もします。
どうしても気になるのであれば、独自ドメインで運用し、日頃からバックアップなどの対策を講じておけば済む話。
繰り返しになるけど「所詮は個人ブログ」なので、どこかで割り切りが必要だと思うのです。
まして、「WordPress一択です」と主張しているブログに限って、レンタルサーバーの広告が掲載されていることも多いし…
ポジショントークだと受け流してもいいような気がします。
「はてなブログ」も考えたけど
「はてなブログ」という選択肢も検討しました。
WordPressの前に「はてなブログ」を使っていたので、個人的にとっつきやすかったということが大きな理由です。
「はてなブログ」のメリットは、(1)デザイン面でカスタマイズ情報が豊富なうえ、(2)セキュリティ面でも安心感があること。
また、人によっては、「はてな村」と呼ばれる独自のコミュニティに魅力を感じるかも。
でも、有料プランに申し込んで、データの移行やデザインのカスタマイズなど一連の引越し作業をほぼ完了したところで、ある問題に気づきました。
そう、スマホで見ると、はてなブログは重かった…
Page Speed Insightでモバイルのスコアを計測しても、20台と予想以上に低く、愕然としました。
Bloggerが思いのほかよかった!
はてなブログに後ろ髪をひかれつつも、次に選んだのがGoogleのBloggerでした。
これが大正解!
Bloggerのよかったと思うことを挙げてみると、主なものだけでもこんな感じです。
- 無料ブログなのに、自分のGoogleAdsense以外に広告は掲載されないうえ、独自ドメインの設定も可能。
- ブログ運営のコストは独自ドメインの料金のみ(独自ドメインを利用しないのであれば完全フリー)。
- Googleのサービスなので、セキュリティ面は最も安心。
- 表示速度が速い。
- Googleの他のサービスとの連携が簡単(特にGoogleDomainsを利用すると、独自ドメインの設定が飛躍的に楽になる)。
- カスタム・リダイレクトが設定できるので、旧ブログのパーマリンク(ドメインの後の部分)がそのまま使えなくても記事の引越しが可能。
もちろん、デメリットもあります。
テーマのカスタマイズに関しては、WordPressやはてなブログほど情報が多くありません。
HTMLやCSSの知識が殆どない私のような素人には、カスタマイズに苦労するハメになります。
記事を書くときも、囲み枠などはHTMLでいちいち指定する必要があるので、ちょっと面倒かも。
でも、そういったことを一つ一つクリアしていくのも、考えようによっては楽しいものです。
BloggerのテーマはJetThemeがおすすめ
Bloggerに変えた時、最初に使ったテーマはQooQでした。
おそらく、日本のBloggerユーザーに最も使われているテーマでしょう。
シンプルなデザインで、カスタマイズも情報も多くて、個人的には結構好きでした。
動作も軽くて、WordPress、はてなブログと比べても、PageSpeedInsightのスコアも悪くはありませんでした(デスクトップ80台、モバイル60前後)。
「QooQでいいか」と思っていた矢先、JetThemeというテーマのブログを見かけるようになりました。
海外のテーマなのですが、日本のBloggerユーザーでも人気化しつつあるようです。
私も早速試してみたのですが、その魅力は、何といっても速さ!
Page Speed Insightのスコアを初めて計測した時は、本当に衝撃でした。
その後の計測でも、一時的に下がることが時々ありますが、だいたい96〜98あたりがモバイル・スコアの平均。
デスクトップは、ほぼ100で変わりません。
実際、スマホ画面で見た体感速度でも、その速さには圧倒されます。
ただし、JetThemeのカスタマイズは、Bootstrapが使われていることもあって、ある程度の慣れが必要です。
私も、テスト用のサイトを使って試行錯誤をしながら、カスタマイズ作業に取り組みました。
引っ越してからの感想
BloggerとJetThemeという組み合わせは、とても気に入っています。
個人的には、Bloggerを使う方(Bloggererと界隈では呼ぶらしい)がもっと増えればいいなと思います。
不思議なことに、Bloggerのマニュアル本って、見たことないんですよね。
専門家のどなたかが書いてくだされば、Bloggerの人気ももう少し出るような気がするのですが。
リタイア世代にとって、サーバー代など余計なコストがかからないのは、とても気が楽。
そのうえ高機能で、アップロードしたJPEG画像も次世代画像フォーマットWebPに簡単に変換できるなど、高速化にも配慮されているBlogger。
ブログのプラットフォームとして、悪くない選択肢の1つだと思います。